Mouthpiece
correction
マウスピース型矯正装置

Mechanism 歯を動かすメカニズム

歯を動かすメカニズム

マウスピース型矯正装置は、歯が動いていくシミュレーションのデータをもとにして、段階ごとに複数枚の装置を作製します。それぞれの装置は少しずつ形態が異なっており、治療の進捗に合わせて取り替えます。
装置はそのときの歯型と少しずれるように作られており、これを装着すると歯に力が加わります。このシステムによって歯根が引っ張られ、歯が移動します。
また、この装置は力を抑えて歯をゆっくり動かすという特長もあります。それにより、歯が動くことによる痛みを抑えられる場合があります。

Merit / Demerit マウスピース型矯正装置を用いた治療のメリット・デメリット

メリット

  • 審美面を気にせず矯正治療を進められる

    装置が目立たないことが、マウスピース型矯正装置の大きなメリットです。「治療中であることを知られたくない」「職業柄、通常の治療を受けられない」という方におすすめです。

  • 取り外しできる

    取り外せるので違和感なく食事ができるほか、装置を気にせずに歯磨きができます。また、装置を洗って衛生的な状態で使うことができます。

  • 違和感や痛みを抑えられる

    装置が薄く力をかけずに歯を動かすので、違和感や痛みを抑えられます。

  • 金属アレルギーの心配がない

    通常の矯正治療のように金属の部品を装着しないので、金属アレルギーの方でも安心して使えます。

デメリット

  • 装着時間を守る必要がある

    マウスピース型矯正装置は、1日17~20時間以上装着することで効果を得られます。装置を外している時間が長いとなかなか効果を得られず、治療期間が長引く可能性があります。

  • 重度の不正咬合には適さない

    出っ歯、受け口、すきっ歯、八重歯などの不正咬合でも、軽症であればマウスピース型矯正装置で治療できますが、重症のケースでは効果を得にくい場合があります。 マウスピース型矯正装置に適しているかどうか、歯科医師が診察して判断します。

Equipment type 装置の種類

装置の種類

Mouthpiece マウスピース型矯正装置(インビザライン)

最初に歯の動きをコンピューターでシミュレーションし、治療が終わるまでに必要な装置をまとめて一度で作ります。
10日~2週間に一度、歯の状態に合った次の段階の装置と交換しながら治療を進めます。診察は1.5~2ヵ月ごとになります。
完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

3D digital 3Dデジタルを用いた治療方法

3D口腔内スキャナー(iTero)

3D口腔内スキャナー(iTero)

これまでの歯型を取る方法といえば、印象材をお口に入れて、固まるまでお待ちいただくものでした。印象材は独特な感触があるうえにずっとお口をあけていなければならず、嘔吐反射が強い方やパニック障害をおもちの方などには苦痛をともなう処置でした。
3D口腔内スキャナー(iTero)は、光学スキャナーによって歯型をスキャンしデータ化するという装置です。歯をなぞるだけなので時間がかからず、患者さまが苦痛を感じる心配がありません。また、緻密な歯型のデータを取ることができ、精密な治療を受けられます。

3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)

3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)

歯型のデータをもとに矯正治療のシミュレーションを作成し、モニター上で確認できるソフトです。一般的な矯正治療であるマルチブラケット矯正は、最終的な治療結果に至るまでのシミュレーションを再現することができません。一方、マウスピース型矯正装置は、歯がどのように動いていくのか患者さまにご確認いただけます。仕上がり具合を確認でき、ご希望がある場合は修正したデータをお見せすることもできます。患者さまのご要望を細やかに反映するとともに、歯が動いていく様子を知ることで治療に対するモチベーションも上がります。

Flow マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療の流れ

  1. STEP

    01

    カウンセリング

    現在の歯並びに関するお悩みや、治療に対するご希望などを伺います。また、ご質問にもお答えします。お口の中を見せていただき、マウスピース型矯正装置の大まかな治療期間や費用などについてお伝えしますので、じっくりご検討ください。

    カウンセリング
  2. STEP

    02

    精密検査

    お口の中を中心に、治療に関連する部位を検査します。CTなどを使用して顎骨や歯根などの状態をチェックし、お顔やお口の中の写真撮影も行ないます。お口の中を確認して虫歯や歯周病が見られた場合は、矯正治療よりも先にそれらの治療をすることがあります。

    精密検査
  3. STEP

    03

    治療計画の立案

    歯型のデータや精密検査の結果などを分析し、シミュレーションを行ないます。こうした情報をもとに治療計画を立案します。治療内容とともに具体的な費用や治療期間などを患者さまにお話しし、シミュレーション映像などもご確認いただきます。

    治療計画の立案
  4. STEP

    04

    治療スタート

    マウスピース型矯正装置は、ご自身で装着していただく装置となります。装着の仕方や装着していただく時間などについて詳しくお伝えします。段階ごとに形態が異なる装置を複数枚お渡しするので、約2週間に1回、取り替えながら使っていただきます。

    治療スタート
  5. STEP

    05

    保定

    目標とする歯並びになったあとも、治療を継続します。矯正治療によって動いた歯は元の位置に戻ろうとするので、そのままにすると再び歯並びが乱れてしまいます。そこで、保定装置を装着していただき、きれいになった歯並びを安定させます。

    保定
  6. STEP

    06

    メンテナンス

    保定装置によって歯列が安定したら、治療は終了となります。
    きれいな歯並びとなることで虫歯や歯周病などにはかかりにくくなりますが、清潔な状態を維持することがなによりも大切です。定期的にメンテナンスを受けていただき、経過観察のほかにクリーニングなどを行ないます。

    メンテナンス