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噛むことの大切さ(1)

矯正について

2017.11.01

みなさま、こんにちは。


今月は2週にわたって、「正しい咬み合わせで噛むことの大切さ」についてお話ししたいと思います。



まず、「矯正治療とは何か」についてお話しいたします。


子どもの矯正とは、


「乳歯と永久歯が混ざった混合歯列期に、永久歯がきちんと生えてこられるように、


顎の成長やバランスをコントロールする」


治療のことです。


大人の矯正とは、


・正しい咬み合わせの獲得

・虫歯や歯周病の予防

・美しい口元の獲得


これらを目標に、1本1本の歯を理想の位置へと並べる治療のことです。


よく噛める正しい咬み合わせを持つことは、将来の健康のためにとても大切なことです。


そこで本日は、よく噛むことの利点を3つ、お伝えしたいと思います。



①消化、吸収がよくなる


ゆっくりよく噛んで食べることは、消化吸収にとても大切なことです。


噛むことは、食物の消化を助け、消化管全体の運動を活発にします。



②あごの発育がよくなる


噛むことが少なくなると、噛む力が弱くなり


よく噛めない、悪循環を招きます。


成長期に運動をすると、手足の骨や筋肉が発育するように、


噛むという運動をすることで、あごや顔の発育が促進されます。



③脳に血液がたくさん流れる


噛むためには、あごを動かすたくさんの筋肉が協調して働かなければなりません。


歯の根のまわりには神経がたくさんあり、脳につながっています。


噛むときにかかる力の情報は、その神経によって脳に伝達され、


その情報を受け取った脳が、うまく噛めるようにあごを動かしています。


よく噛むことは、脳に生き生きと血を循環させ、脳の健やかな発育をうながし、脳細胞の健康を守ります。


このように、正しい咬み合わせでよく噛めるようになることには、たくさんの良い点があります。


次週は、さらに3つの利点をお話ししたいと思います。

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